足掛け3年越しの想いが、昨日ようやく実現しました。
ついに『仙台国際ハーフマラソン』を走ることができました!イェーイ!!✌
まったくのプライベートな話ではございますが、私、ハム屋の女将は2年ちょっと前から諸般のモチベーションをもって走っておりまして、ちょうど1年前のこの時期には福島のハーフマラソン(「人生2度目のハーフマラソン in 福島」)、昨年秋には東北・みやぎ復興マラソン(「Run for Revive!皆さん、走りましょう!!」)で初フルも体験しておりました。
ただ一番走りたかったのがこの地元開催の仙台ハーフ。一昨年、昨年とその想いをブログに綴っておりました。
1年が経つのが待ち遠しかった…。ようやくその日が昨日来ました。
通称『杜の都ハーフ』と呼ばれるこの大会は1991年の開催から30年以上の歴史があるそうです。国内外のエリート選手が招待され、将来のトップ選手の登竜門としても知られる国際大会という位置づけに加え、一般ランナーも合わせて1万人以上が走る、ハーフマラソンの大会としては国内有数の規模を誇ります。
何より私個人にとっては、大好きな街・仙台のど真ん中を初夏の風と新緑の輝きを感じながら走り抜けるという何とも特別なシチュエーション。過去2年は定禅寺通りの歩道で声援を送りながら、いつかは自分もここを走れるのかな…と想像していた光景がようやく実現するという高揚感。思い続ければ叶うことってあるんです。
前日の雨模様とは打って変わって最高のマラソン日和となった今回の大会。1万1千人を超えるランナーが駆け抜けたコースは以下の通りです。
「ケヤキ並木が美しい青葉通や定禅寺通などの市を代表する景観は、
仙台らしさを体験でき、「杜の都」のランナー一人一人を主役にします。」
(大会公式HPから)
はい、もうその通り。仙台って本当に美しくていい街だな~と走りながらあらためて思いました。
楽天スタジアム近くからスタートして前半の地味な上り基調を耐えれば、緑のトンネル定禅寺通り。
歩道から絶え間なく送られるエール。中央緑地帯では一週間後に開催の「あおば祭り」を待ちきれないすずめ踊りの祭連(まづら)のお囃子が鳴り響き、踊り手の皆さんの応援の声、熱気と笑顔があふれています。一瞬、パラレルワールドに入り込んだかのような不思議な感覚に襲われて、なんだか幸せすぎて泣きそうになりました。
ハーフ折り返し地点では、スペシャルゲストランナーのレジェンド・野口みずきさんとハイタッチ!昨年も参加された野口さんのハイタッチシーンを、私は沿道の一観客として羨ましく見つめていたのです。なんだか夢のよう。
夢のようといえば、同じくレジェンド、大会スペシャルアンバサダーの “Qちゃん” こと高橋尚子さんともスタートしてすぐと最後のゴール前で2回もハイタッチをしていただきました!走る人を無条件で全力応援するQちゃんにランナー全員が元気をもらったと思います。なんて贅沢な体験!
ハイタッチといえば8㎞付近、仙台城址のふもとで応援してくれていた伊達武将隊の皆さん!これでも歴女の私は武将隊の面々とのハイタッチにめちゃ元気をもらいました♪
あ、奥州・仙台おもてなし集団、ご存知ないですかね…?!😅
そんなことで幸せいっぱい折り返した後13㎞付近から、急に右わき腹がつったように痛く呼吸をするのさえ苦しくなってしまいました。前半を飛ばし過ぎたとは思えないけど、楽に走れるほど体は準備ができていなかったようです。
残り約8㎞、腰に手を当て深呼吸を繰り返しながら、なんとかかんとか走り抜きました。
記録は速報値でグロス(スタートの号砲から計測)で2時間11分台、ネット(実際にスタートラインを通過した時点から計測)で2時間8分台でした。
目標としていたネット2時間10分切りが達成できたので、今回の挑戦は結果オーライ。いえ、文句のつけようがないほど素晴らしいランニング体験をさせていただきました。
これまでに参加したマラソン大会、いつも店主と娘ちゃんが応援に来てくれていたんです。
付き合わせちゃって悪いなぁ… なんて思いながら、ゴールで娘が笑顔で待っていてくれていることを期待していた自分がいました。
でも前日の雨で娘の小学校の運動会がこの日に順延に。娘が私の応援に来れなくなったどころか、私は娘の運動会を観に行くことよりも自分のハーフマラソンを優先したわけで、ちょっと複雑な気持ちで朝学校に出かける娘を見送ったのです。
「私も頑張るから、ママも頑張ってね!」
そう言ってくれた優しい彼女の気持ちにも応えたい、という思いがつらい時間帯のエネルギーになりました。
必死の形相で綱を引く娘の動画を撮りつつ、位置情報アプリを通して私の走りを応援してくれていた店主にも感謝です。
二人が来られなかったものの、仲良しの友人(会津若松に一緒にプロレスを観に行った!)がゴールで私を出迎えてくれていました!一人で走り一人で終わるんだと思っていたので感激のサプライズ。
「すごいね!速かったねー!」なんて褒めてもらえると、50を過ぎてもまだまだ木に登れそうな自信が湧いてきます。冒頭のFinisher's タオルを広げた記念写真も撮ってくれた彼女に心から感謝。
無事に走り終えた安堵とともに、いろいろな人への感謝の念が湧いてきました。大会を運営してくださった皆さん、本当にたくさんのボランティアの方がた、どこを走っても途切れることのない応援の声、エイドステーション以外にも一般の方で塩タブレットをお盆に乗せて勧めてくれていた方を数人はお見かけしました。直接関わっていなくとも、交通規制で不便を被った方々も少なくなかったでしょうし、交通機関や街中の人波に渋い気持ちになった方がたもいらっしゃるかと思います。
街を挙げた一大イベント。今回初めて自分が走る側になってあらためてすごいことだなと思いました。いろんな方々の努力と理解と仕事と想いが織り込まれ、回を重ねるごとに層をなして仙台という街の一部になっている感覚を持ちました。今回参加することができて本当に良かった。素晴らしい体験でした。
そして、今回の挑戦に際し応援してくださったアインベルクのお客さま方、本当に本当にありがとうございました!
なんだかランナーの匂いがするお客さまにマラソンの話を振ってみたり、SNSでちょいちょい走ってますアピールしてみたり…。応援をおねだりしていたようですみません😅
「頑張ってくださいね!」の言葉が本当に励みになりました。
「アインベルクのソーセージは本当に美味しいね」よりよっぽど嬉しかったと言ったら、きっと店主に怒られちゃいますね…。
でも商売を超えたお客さまとの親密感を、私は勝手に感じさせていただきました😚
そしてそして、この日は「母の日」でした。
子どもの運動会より自分の予定を優先した母親でしたが、娘と店主は「お母さんファースト」待遇で私を労ってくれました。帰宅後シャワーを浴びてひと眠りしている私を起こさないように、静かに夕食の準備をしてくれていました。
普段は家で料理をしない店主が、実は前日から「豚モツのトマト煮込み」を仕込んでいてくれていたんです。ありがたいサプライズ✨

一切臭みのない柔らかモツと後味ほのかに香る柑橘がさわやか~。これ商品化検討しようよ!
赤ワインで煮込みを堪能。数日ぶりのアルコールが回った体に足の痛みも心地よく、母の日定番の肩もみをしてくれる娘の手の優しさを感じながら極上気分の夜を過ごし、感謝の気持ちとともに眠りにつきました…。
「最後は感謝で終わる。」
今日のブログタイトルにしたこの言葉、実は先日現役を引退した仙台女子プロレスリングの里村明衣子さんから無断で拝借しております。(ご興味のある方はこちら)
「最後は必ず【感謝】で終わる。」をいつもモットーにしてきた30年間のプロレス人生を振り返り、感謝の言葉が溢れる内容でした。
私はまだまだハム屋も走りも現役で続けるつもりですが、昨日一日のことを振り返り、あらためて心に浮かぶのは【感謝】という言葉です。その想いに向き合うと胸が温かくなります。これってとっても幸せな気持ちです。
自分の好きなことをできるのは、いつも支えてくれる家族がいるからだなと思います。お店で一緒に頑張ってくれるスタッフの方々にも、笑顔で買い物に来てくださるお客さまにも、このブログを最後まで読んでくださっている心優しい貴方さまにも…、感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございます。
また来年も元気に仙台の街を走りたいと思います!本当に素晴らしい一日をありがとうございました!!