· 

人生2度目のハーフマラソン in 福島

ハムソーの話でもなければハム職人の話でもなく、公私混同のブログを今日も綴ろうと思います。

走ることに興味のある方、50代女子の挑戦に興味のある方、よろしければお読みください😌

 

前回ブログで、仙台国際ハーフマラソンにエントリーし損ねた話を書きました。

あまりに落ち込む私に、心優しい店主がどこか別のところで走ったらいいじゃん、と言ってくれたのが、昨日開催された「ふくしまシティハーフマラソン」につながっています。

 

県外だけどさほど遠くないし、レース後は家族で近場の温泉に一泊するというのもいいじゃん!と店主も娘ちゃんも盛り上がってくれて、大会にエントリーしたのが年明けすぐ。

 

半ば気合いで走りきった初レースの反省を踏まえ、ちゃんとランニングを理解して走れるようになりたいとYouTubeのラン関係チャンネルを片っ端から見まくることから始めました。

 

実際自分の走り方や練習の仕方が合っているのかよく分からないですし、自分への甘さもあってそんなにストイックに走り込むわけではなかったのですが、YouTube先生に教わったことを自分なりに実践。

 

定休日に走るだけじゃ足りないよな…と気づいた4月初め頃からは、平日朝ランを試みるようになり、朝走る時間を捻出するためには、前の日の就寝を早くする必要があることに気づき…。

 

そしてちゃんと睡眠時間を取ることが疲労回復、ひいては練習効率の向上になるとYT先生から教わって、22:30までには布団に入り7時間睡眠を確保する、というチャレンジも始めました。

 

なかなか、この22時半までに寝るって難しいんです。子どもを遅くとも22時までには寝かせたいとゼーゼー頑張った後、自分に残された時間は30分…となると、いろいろ工夫が必要ですし、何よりも1日の癒やしタイムであるお酒をゆっくり飲む時間がない。何かを得るには何かを諦める必要があるんです。この世の原理。

 

でもむりやり7時間睡眠を実践してみたら、お肌が心持ちつやっとしてきたような…。酒量が減ってゴールデンタイムに寝ているのですから、そうならないと確かにおかしいよね。なんだかつらいんだか嬉しいんだか…。

 

そしてYT先生からは、レース1週間前くらいからアルコールとカフェインを抜いた方がレースのパフォーマンスが上がるという教え。これはフルマラソンをサブ4(4時間切り)で走る同級生の友人も言っていたこと。

お酒を飲む時間をなんとか確保してきたのに、ここで酒断ちです。背に腹は変えられません。

 

でもね、断酒を初めて3日目に店主が目の前でプハーってやるんです。「あ~ このめかぶが合うわ、日本酒に!🍶」

なぜか目の前には私の分のおちょこも用意してあります…(きっと私が断酒できるって信用してなかった店主)

ストレスを溜める方が体によくない!と自分を言い聞かせて、御神酒よろしくおちょこ半分だけ。旨かった…。

 

まぁでも3日以上お酒を飲まないでいると、もう特に飲まないでもいいか… てなるんですよ。酒が体から抜けきったのかな…。まぁこんな経験も小さな学びです。

 

ということで当日を迎えました。朝4時半起き。寝ぼける娘になんとか靴を履かせて店主が運転する車で福島市に向かいました。スタート時間が午前8時25分とけっこう早いんです。1時間前には会場入りして着替えなどを済ませ、ぶらぶら家族3人で会場を歩きながらレース開始を待ちました。

 

レース後に表彰式で使われるんだろうなというステージを見つけたので、娘ちゃんと記念撮影。

 

高曇りの優しい風が吹き、まだ恐れていたほどには暑くない天気。タイムはともかく初めて走る福島の街並みを楽しんで約21kmを走りきることを目標に、いざスタートです!

 

4,300人超のランナーの中で随分後ろの方から走り始めた私に、娘の「がんばってね~」の大声援が聞こえます。これから少なくとも2時間は戻ってこない私を、店主と二人で何をして待っているのかな…。私の都合に付き合わせてちょっと申し訳なく、でも一人じゃなくて良かったと力が沸いてきました。

 

ちなみにコースはこんな感じでした↓ 

 

 たくさんのランナーの皆さんと一緒に走る見知らぬ土地、沿道で声援を送ってくださる地元の方々、企業や学校、ボランティアのみなさんで構成されたたくさんの「応援隊」が走る先々で鼓舞してくれます。かわいい子どもたちの「がんばれ~」、小さな旗を振る笑顔のおじいちゃん&おばあちゃん、大会スタッフのみなさんの気持ちの良いサポート。応援は走る力になります。ありがたい。

 

決して早いペースではありませんが、このまま順調に走れれば完走できそうだな~という感触で10km地点を通過。でも気温が上がってくるのに合わせるように足が重たくなってきて、15kmくらいで右足に痛みが…。何か楽しいことでも考えようと、角を曲がる度に娘がサプライズで待っていてくれるという妄想をして気を紛らわせることにしました。

 

そんなことでなんとか17km地点あたりまで来ると、「ママ~!」と娘の声が聞こえたんです。

わ!なんでいるの?!?!

「速く!速く!!」とでも言わんばかりに、両手を大きく振って叫んでいます。

どうやってここまで来たんだろう?あー、でもこれ以上速くは走れないー…

 

一瞬でしたが、娘をギューッと抱きしめてエナジーチャージ。なんかちょっと夢みたい。

 

妄想を現実にしてくれた彼女に誓って絶対走りきるぞ!の一心で、その後はなんとか足を止めずにゴールまでたどり着くことができました!もちろん娘と店主はそこにはおらず、ちょっと寂しいゴールでしたが…。

 

さて、タイムの方ですが、

グロス:2時間20分46秒

ネット:2時間16分49秒

 

まぁタイムを気にするほどまだ走力はついていないのですが、けっこう自分なりにがんばって練習してきたのに、初ハーフのタイムよりも微妙に遅いんです。エイド(給水/食ポイント)で足を止めすぎたかな。楽に走ろうと思って自分を追い込まなかったかな…。

 

ちなみに、グロスは号砲が鳴ってから、ネットは実際にスタートラインを通過した時点からのタイムのことを言うそうです。事前に自己申告したタイム順にスタートゾーンに並ぶので、私はかなり後ろの方。5,000人に満たない大会でも4分くらい時差が出るんですね。その後1kmくらいはぞろぞろ密になって走るので、かなり遅いペースでのスタート。レースでタイムを気にするようになったら、こういうところも考えて走らないといけないんですね。

 

ということで、天気にも恵まれ、温かい応援の声に包まれながら気持ちよく人生2度目のハーフマラソンを走ることができました。

走るのっていいですね。決して楽ではないけど、なんだか多幸感を得られます。前に進み続けるという物理的な行為が前向きなメンタルにしてくれるからかな。見知らぬ方々から声援を受けると、自分が主人公のような気がして自己肯定感が上がるからかも…。

 

いつかフルマラソンを走れるようになりたいな… もうそんな夢を見始めています。でも昨日はハーフを走るので結構限界でした。どうやったらその倍の距離を走れるようになるんだろう…。ハム屋の女将の挑戦はこれからも続きます。

 

今回のハーフマラソン、私はもちろん楽しかったのですが、待ち時間に退屈するんだろうなぁ… と心配していた店主と娘ちゃんも意外な冒険をしていたようです。

私が走り始めた後すぐ彼らも会場を後にして、国道沿いをあてどもなく歩いていたら巨大な建物を見つけたようです。

 

「まさかの福島競馬場」

 

のメッセ-ジとともに送られてきた写真 ↓

 

馬のレースは開催されていなかったようですが、巨大トランポリンや馬の乗り物で遊べるキッズスペースを見つけ、きれいに整備された競馬場で思いのほか楽しい時間を過ごせたみたいです。こういうのも見知らぬ土地でしか味わえないお宝の出会いですよね。店主と娘もそれぞれに福島を楽しんでいてくれてよかった。

 

こんな感じで家族3人で出かけたイベントは終了しました。

貴重な定休日の製造を諦めて一緒に付き合ってくれた店主に感謝。

早朝に無理矢理起こされて文句も言わずに笑顔で応援していてくれた娘にも感謝。

私の挑戦に温かいエールを送ってくださった心優しい皆さまにも感謝です。ありがとうございました😆

 

また明日からのお店の営業も頑張りますよ!

しばらくは筋肉痛でぎこちない動きになっているかもしれませんが…。