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更年期にチャイコフスキー

アインベルク女将のブログを楽しみにしてくださっている全国の皆さま、こんばんは。大変ご無沙汰をしておりました。

 

前回の更新から早3か月近く経ってしまいました。7&8月はありがたい夏ギフト&お盆帰省シーズン。今年もたくさんのお客様にご愛顧いただき本当にありがとうございました。

 

例年はお盆ウィークが終わると夏休みを数日いただいていましたが、ここ2年くらいは避暑地と思って出かけた先も異常に暑く…。

ならば今年は少し遅めの夏休みにしようと、9月に入ってから連休をいただきましたが、そのタイミングで仙台は観測史上最高の37.4℃を記録💦 なんなんだー!もう!!

 

繁忙期の疲れか夏バテか…。9月に入ってもなんとなくだるさが抜けずにいました。

加えて更年期特有のホットフラッシュも(←プロレス技みたい)。私の場合、明け方にぶわーって急に頭のあたりが熱くなって目が覚めてしまうんです。で、起き上がって水を飲んで、冷凍庫から取り出したネッククーラーを巻いてまた横になる。睡眠が十分でない日々が続くとさすがに体調もメンタルも沈みがちに。

 

ある日は急に小さな不満が大きな爆発になって店主にぶち切れたりしてメンタル乱高下。

(こんな時、ワーワー言ってる私の眼前で、目をつぶって聞いているのかと思いきやガチで寝に入るという特技を店主は持っています)

そんな自分が嫌になって…というネガティブスパイラルに突入。さすがになんとかしないとな…と思って「命の母」に頼ることにしたのが冒頭の写真のサプリ。

 

【更年期に詳しくない方のための補足情報】

女性の更年期は女性ホルモン「エストロゲン」の減少により生じるさまざまな心身の不調のこと。この不調を和らげてくれるのが「エクオール」という物質。大豆製品を摂取すると、腸内細菌が大豆に含まれるイソフラボンを使ってエクオールを生産してくれるので更年期には大豆製品を食べよ、とよく言われます。ただ、日本人女性のおよそ半分がこのエクオールを作りだす腸内細菌を持っていないんだって!よってサプリなどでこのエクオールを摂取すると更年期不調の改善につながるのだそうです。

  

ということで、これが効いてくれたら~と願って数日後のこと。

たまたま店で聞いていたNHKラジオから流れてきたクラシック音楽に、なんというか、心が吸い寄せられて、沈んでいた気分がとても晴れやかになったんです。

 

クラシックを好んで聞くことがなかった私。一方で、オペラなどクラシック音楽を優雅に聞きながらハムソーを作る店主。すぐさまこの曲は誰の作品?と尋ねました。

 

 

皆さん、この肖像画を見て分かります?(私はもちろん分かりません…)

19世紀のロシアの作曲家、チャイコフスキー。私がひと耳ぼれしてしまった曲は「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」でした。

  

これまでクラシック音楽は流れていても気にならない、という程度でしかありませんでした。気分を上げるために何を聞きますか?と問われれば、受験勉強をしていた頃、数学のお供だったボンジョビとか分かりやすいストレートロック。今でも繁忙期に一人残業する時はボンジョビガンガンです!

 

そんな私が急にクラシックに目覚めてしまって、自分でもびっくり。

特にこのヴァイオリン協奏曲の第一楽章が良い!

 

【知ったかぶり豆知識】

「協奏曲(コンチェルト)」とはソロのパートを奏でる楽器(ヴァイオリン、ピアノ、etc... )と管弦楽団(オーケストラ)が掛け合いをするかのように演奏する音楽作品。基本的には3つの楽章で構成されています。

 

クラシック音楽を語る語彙がまったくないので、私のこの時の感動を言語化するのは無理芸ですが、きっと皆さんもどこかで聞いたことがあるはず!

憂いを帯びたソロヴァイオリンと厳かなオーケストラが主題の旋律を交互に演奏しながらだんだん曲調が盛り上がっていき、オーケストラがフォルテシモで演奏する一番華やかな展開になるのですが、ここを聴いてみてほしい!!

 

♬ タッタ~~ タラララ ラ~ララ~ ラ~ ラッタ~~ タラララ ラ~ララ~ … ♬

 

あ、だめだ、まったく言葉で表現できない領域😅

百聞は一見に如かずということで、ぜひ YouTube などで検索して聴いてみてください。

 

情緒不安定な私のメンタルに優しく寄り添うヴァイオリンの音色、高揚感と幸福感で私を包んでくれる力強いオーケストラ。チャイコフスキーさん、まさか更年期の低メンタルに効くとは思っていなかったでしょうね…。

 

という感じで、えらくこの曲が気に入ってしまった私に、「まぁチャイコフスキーはキャッチーなメロディが多いから、初心者には入りやすくていいんじゃない」とかやや上から言ってくる店主。

その後、あれも聞け、これも聞いてみろと、親切に教えてくれています。ありがたいことです。

 

以来、自律神経が乱れてつらいなーと感じる時はチャイコフスキーのこの曲頼み。気分が上向きになって落ち着くんです。音楽の力ってすごい。

 

更年期の精神的不調にお悩みの方がいらっしゃいましたら、だまされたと思ってぜひ一度、チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」の第一楽章を聴いてみてください。

店主はヴァイオリンは誰がいい、指揮者は誰がいい…とかいろいろ言ってきますが、私は誰の演奏を聴いても胸が高鳴ります。チャイコフスキーさん、ありがとう。

 

あまり体調が良くない…と言ったことを書くと、ご心配してくださる優しい方々がいらっしゃいます。

「大丈夫、いずれ更年期なんて終わるからさ~」と頼もしい笑顔で言ってくださる人生の先輩方に店頭で励まされることもしばしば。

 

実際のところ、サプリやチャイコフスキーよりも、こうして来店してくださる皆さまとの会話が何よりの活力になっています。お客さまと接している時はなぜか更年期のつらさを忘れちゃうんですよね。楽しいからかな。

 

明日も笑顔で皆さまをお迎えしたいと思います。ご来店お待ちしております!

 

(あ、実際にはそんなに深刻な状態ではないので、ご心配なさらずに。基本、元気です💪)