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新商品!「ドイツウィンナー」

前回のブログで、茨城の修行先『ハンス・ホールベック』にお手伝いに行ったことを書きましたが(実際に仕事をしたのは店主だけです)、毎回いろいろな刺激を受けて帰ってきます。

 

店主が他の職人さんたちと共にハンスで働いていた頃は、シェフ(お師匠さん)が工房で製造に従事することは稀で、もっぱら後進の育成にあたっていらっしゃいました。

 

すべての職人さんが卒業した今、長年のハンスファンのためにシェフ自らが製品を作って販売会を行っています。

 

シェフとのマンツーマンの工房で、段取りの先を読んで無駄なく準備やサポートをしながらも、店主は新たな発見やアイデアを見つける刺激に満ちた時間を過ごしているのだと思います。

 

仙台に戻って二日後、店主はアインベルク初公開の腸詰を作りました。

 

 

「ドイツウィンナー」

牛肉が入った絹挽きのソーセージ。細めの羊腸に充填して短く捻りスモークをして仕上げます。ドイツでは一般的に食べられているシンプルな腸詰ということで、ハンスでは「ドイツウィンナー」という商品名で長く愛されています。

 

店主もハンスにいた頃はこの腸詰を頻繁に作っていたそうですが、アインベルクでは一度も作ったことがありませんでした。たくさんの製品を一人で作る上で、手間のかかる製品をラインナップに加えることが難しかったそうです。

 

今回、まだまだお元気とはいえ、シェフが黙々とお肉と向き合い形にしていく様を見て、ハンスではロングセラーのこの定番腸詰を、アインベルクでも作ってみようと思い至ったようでした。 

 

 

1本25gほどとラインナップの中では一番細身ですが、燻製の香りと牛肉のコクが合わさって少量でも味わいに満足感があります。

 

同じく絹挽きの豚100%で作る「ポークウィンナー」の方がちょっと太めの腸を使い1本35gくらいと量は多いのですが、味わいは軽くあっさりしているように感じました。

 

ぜひドイツウィンナーとポークウィンナーの食べ比べを楽しんで頂けたらと思います。

小さなお子さんには引き続き「ポークウィンナー」

少量で満足したいという方には「ドイツウィンナー」がお薦めです。

 

手造りソーセージの専門店としてお客さまにお出しするからには、数量・品質ともに安定して製造できることが担保できないと新商品としてお出しすることはできません。何かを取れば何かを手放さなければいけないという取捨選択の中で、店主の頭の中では目まぐるしく工夫や効率化のための思考が続いているのだと思います。

 

このウィンナーがアインベルクでもロングセラーの定番商品になってくれればいいなぁと思います。

ぜひ一度、お試しいただけたら嬉しいです。