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会いたい人に会いに行こう

 

受験シーズンです。

この土日は、国公立大学の前期日程(二次試験)が実施されました。

いやー、大学受験… 30年前かぁ…😅 懐かしいけど戻りたくはないなぁ…。

 

その土曜日のお昼前、お店に突然現われたのが旧知の友人でした。

約20年前、東京のとあるオフィスで一緒に働いていましたが、それぞれ結婚やら転職やらで顔を合わせなくなってしまいました。彼女はご主人の実家のある青森の方へ引っ越し、子だくさんの大家族に。

 

1年に1回ほど連絡を取り合う細いつながりでしたが、私たちが仙台でハム屋を開いた後すぐに、家族全員でお店に遊びに来てくれたこともありました。長いこと会っていなかった友人のサプライズ訪問。今でもあの時の感激を思い出します。

 

その後も何度かお店に来てくれたのですが、この土曜日に長女の大学受験の付き添いで来仙した足で、わざわざお店にも顔を出してくれました。小さかったあの子がもう大学生になるとは… 時の過ぎゆく早さよ、です。

 

特にコロナ禍が始まってからのこの3年間、時は同じピッチで進んでいくのに、私はほとんど進んでいなかったな…と思ったのが年始。感染症を言い訳に、結局じっと動かずにカレンダーを眺めていたのは自分の意思の弱さです。

 

だから、今年こそはちゃんと自分で動いて自分を変えたいと思って、筋トレやランニングを始めたり、去年ダウンロードはしたけどほとんど手つかずだった語学学習アプリでドイツ語を勉強し始めました(このアプリのことはいつか別に書きたいと思います)。

 

そんな前のめりな気持ちで1日1日を過ごした2月最後の日曜月曜。店主が約3ヶ月ぶりに、茨城にある修業先のお店の手伝いに行くことになりました。

 

 第何波まできたか忘れましたが、そのコロナの波が少し落ち着いてきたこともあり、今回は私と娘も同行です。久しぶりに家族3人高速を走るのがなんだか新鮮。それだけで自分たちが前に進んでいる気がします。

 

店主を修業先に下ろした後、私は娘を連れて同じく関東にある実家に向かいました。

 

両親に会うのは昨年夏以来。孫の顔を見せるだけで立派な親孝行です。彼らは元気そうにしていましたが、自分が加齢を感じるのと同じく、両親にも老いを感じる瞬間がありました。これから先、元気で会える時間はあとどれくらいあるのだろう…。できる限り娘を連れて来ないとな…。

 

なんて殊勝なことを思いつつも、夕方から娘を両親に預け、都内に住む友人に会うべく都会の電車を乗り継ぎました。待ち合わせをした駅の改札を出ると仙台とは明らかに違う多層的な人の波・波・波。すっかり都会の雑踏に酔ってしまいました…。

 

お互いの忙しさに加えコロナ禍で数年間会えなかった大切な友人は、この間に人生のパートナーと出会い、結婚して新たなスタートを切っていました。二人の新居に招かれ、友人の手料理でもてなしを受けました。

 

日々の仕事や子育てで、私的な用事のために遠くに行くなんてできないなと思っていたけど、彼女に会いに来れました。会いたい人に会いに行くってこんなに貴重で尊いことなんだと、とても満たされた気持ちで帰りの電車に揺られました。

 

翌朝、気温がぐっと上がって春めいた陽気です。実家の近くを流れる川沿いを走ってきました。

 

約20年前にはまだ苗木も同然だった川沿いの桜の木々は立派に成長しています。その中に、早咲きの桜の木を見つけました。河津桜です。

 

見頃はこれからですが、春がもうすぐそこまで来ているのを感じながら普段とは違うジョギングを楽しみました。

 

いつもは会えない人に会いに行く、いつもは行かない場所に行ってみる。違う景色が見られるだけで自分の中に新たな刺激が生まれるのを感じました。

 

もう2月が終わります。やっぱり時が経つのは早いな!

それでも、今年は自分からどんどん動いてやりたいことを貪欲にやって、「やったぞー!」って言える年にしたいと思います。

 

2日間のお手伝いを終えた店主をピックアップして、高速道路を北上しました。

今回も、お師匠さんやマダムから学ぶこと、考えることが多かった店主。

お師匠さんと一緒に工房にこもったこの定休日は刺激にあふれていたようです。

 

私たちが受けたインスピレーションを、アインベルクに来て下さるお客さまやスタッフに、日々お届けできたらいいなと思います。