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腑に落ちるゴールがあればやり通せる!

 

すみません。今日は店主が作るハムやソーセージとは関係のない、私の悩みに端を発する話です。

 

元々冷え性なのですが、このハムソー屋を始めてから、御歳暮のシーズンが始まると決まって両手の指10本、完全にしもやけになっていました。いやですよね、しもやけ。

 

赤紫色に腫れ上がってしまった手が元に戻るのが、だいだい桜の絨毯ができる頃。約半年間しもやけの手指で寒い時期を過ごすのが恒例になっていました。

 

ハムやソーセージたちは冷え冷えが心地いいのですから、それを毎日扱っていればまぁ仕方ない。職業病です。

 

でも、年々状況が悪くなっているようで、なんとか改善したいと、ネットであれこれ調べて対策をしていました。

 

・冷たいものをなるべく触らない ←ムリ

・濡れた手指をしっかりと拭き取る

・手袋をして手を温める

・毎日湯船に浸かって手指をマッサージする

・熱いお湯と冷水に交互につけて血行を促す

・冷たい飲み物、体を冷やす効果のある食べ物は摂取しない

・しょうがを料理に使い、飲み物はルイボスティ

・ヘパリン類似物質入りのハンドクリームを使用

・ビタミンEのサプリを摂る…

 

などなど、しもやけ対策に効果のあるとされていることはほとんどやっているのですが、どうも変化がないのです。

 

クラカウアー(注:ポーランドの牛肉入りソーセージ)みたいに太く腫れている自分の手指を見ながら、落ち込む毎日だったのですが、最近ある記事に出会ってこれだ!と雷に打たれたような気持ちになりました。

 

それが「毛細血管」です。

毛細血管は、体の血管の90%以上を占めていて、これが加齢とともに減っていくそうです。血管が減るとなれば、当然温かい血液が体のすみずみに行き渡らなくなるので末端は冷えていきます。

この死んでしまった毛細血管を「ゴースト血管」と呼ぶそうですが、ここで諦めることなかれ。毛細血管は新たに増やすことができるそうなのです!

 

そこで必要なのが運動です。

 

まず筋トレ(無酸素運動)で筋肉を増やす ⇒ それに従い毛細血管の数が増える ⇒ ウォーキングなどの有酸素運動で血液の循環を良くする ⇒ 筋肉中の小器官「ミトコンドリア」が血液に乗って運ばれてきた糖や脂肪をエネルギーに変える ⇒ 身体がぽかぽかになる!

 

この好循環を維持できれば、きっと私のしもやけはなくなるはずです。もうしもやけにさえならなくなるはずです。

 

「毛細血管」というキーワードを知った瞬間は、まるでモーセの出エジプト記で有名な海が割れて道ができたような、身体の奥底にズンと響くような、「腑に落ちる」をまさに実感したのでした。これしかないじゃん!

 

ということで、10日ほど前から早速毎日筋トレ&ストレッチ、定休日はジョギング、という習慣を始めています。

「これをすれば毛細血管が増えるのだ!」という明確な目標があるので、もう毎晩家に帰って筋トレをするのが楽しみで仕方がありません。早く家に帰りたい一心で昼間仕事に励めます。

 

毛細血管が増えて血流が改善されれば、肌もきれいなって髪にもツヤが出て… 美容的にも良いことずくめ。

考えただけで気分がルンルン上がります♪

 

大学の同級生の友人がトレイルランニングをやっていて、昨年70kmのレースを完走したという報告に、いやー超人だなー… と感心していたのですが、もしかしたら私もそんなことができるような身体になるかもしれない。

 

さらにモチベーションが上がった私は、娘に自転車で先導をお願いし、西公園まで往復7kmほどのランの翌日、一人でまだ路面の凍る台原森林公園に走りに出かけました。往復10km超。

 

去年までの私なら、「ただでさえ冷え性でしもやけなのに極寒の公園なぞに…」 と躊躇していたはずです。目標があるってすごい。しかもそれが腑に落ちていますから、もう直でやる気につながっています。

 

これから自分がどんな風に変わっていくのかがとても楽しみで仕方がありません。

毛細血管量の推移を調べる装置が欲しいなー。あるのかなぁ…。

 

ところで店主は、いつも冷え冷えの豚肉を触っているにも関わらずしもやけになりません。羨ましい。

手が痛がゆい…とこすってマッサージをしている私を見て、「こんな仕事させて申し訳ないね…」とつぶやいたことがありました。

 

大丈夫。私、変わるから!

しもやけにならない身体になったら、たぶんもっと、この仕事を好きになると思うよ!