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負けじと手作り

 

アインベルクで販売しているハムやソーセージはほんの一部商品(プロシュート)を除いて、店主である夫が手造りしています。

脱サラして三十路でこの業界に飛び込んだ夫は、それは真剣に修行に打ち込んだのだと思いますが、たぶん、元々、食に関する感受性が高く、また作ることが器用です。

 

食肉加工品以外では、梅干しや味噌も自分で作ります。朝ご飯は手造りソーセージを食べ、夜ご飯にはお味噌汁。娘はおにぎりの具では梅干しが一番大好きです。

 

「パパの作るものはなんでも美味しい!!」なんていう娘の横顔を見ると、私の心に小さな対抗心が芽生えます…。

 

プロの作り手にあえて対抗することはないのでしょうが、なーーんとなく、私も何か作れるようになりたいなと思って(おうちのご飯は全部私が担当していますが、料理ではなく、食材や保存食のようなものを)、ここ数年はいちごが手頃な価格で出回るようになったときにジャムを作りだめするようになりました。大した手間でもなく、簡単なレシピなのですが、手作り満足度が得られます。

 

先日、作ったジャムを空き瓶に入れようと思ったら、ザワークラウトの空き瓶しかありませんでした…。ガラス瓶は洗浄や煮沸で匂いが消えますが、フタについたあの発酵臭はなかなか頑固です。入れ物のことも最初に考えておかないといけないですね。

 

直近で、はまっているのが、スコーン作り。

 

まだまだ見よう見まねなので、いわゆる "腹割れスコーン" にはほど遠い出来です。それでも自分で作るとなんだかすごいものを作っているようにも思えます。朝ご飯が優雅な感じになります✨✨

 

 

ここしばらくのコロナ禍や日々の仕事や育児などで、いつも慌ただしく毎日が終わっていきます。そんな時に、「丁寧に食事を作ってみんなで食べる」ことができるのは、ささやかですが大きな幸せです。

 

丁寧に作ったもので丁寧に日々を送ること。

 

アインベルクが目指す1つの理想の姿です。